木造枠組壁工法

木造枠組壁工法とは、建築構造の木構造の工法の一つである。耐力壁と剛床を強固に一体化した箱型構造で、木造軸組工法が柱や梁といった軸組(線材)で支えるのに対し、木造枠組壁工法では、フレーム状に組まれた木材に構造用合板を打ち付けた壁や床(面材)で支える。それゆえ、高い耐震性・耐火性・断熱性・気密性・防音性をもつ。2インチ×4インチサイズをはじめとする規格品の構造用製材で構成されることから、2×4(ツーバイフォー)工法と通称される。

木造枠組壁工法の特徴

高耐震強度 自重や地震、風などの外力を面で受け止め、箱全体に力を分散させる。丈夫で歪みにくい6面体の箱形工法なので、耐震性に優れ、断熱性能や気密性能を確保しやすい。だが、面で構成されているため大きな開口部やコーナー部分の開口部の確保が難しく、同じ理由で増改築の際、撤去できる壁が制限されてしまう。
プランに制約をうける 耐力壁で囲まれた空間を構成していかなければならないため、間取り、部屋の大きさ、窓の位置、大きさ等、ある程度の制限を受ける。
結露対策 高湿度の環境では湿気が抜けないで腐食の恐れがある。そのため結露対策をしっかりする必要がある。また換気が問題(空気汚染)。特に石油やガスなどを暖房器具を使った場合は要注意。